2008年10月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

【お知らせ 】
満員御礼!!


ふくおかの未来について
思いを馳せ、語り、
ふれあう場です。
お申し込みはFAXで


2008年09月18日

'08年9月議会 一般議会(3日目)

曇り 晴れ
conv0005.JPG
津田たかし(自民党)
〇「高齢者を狙った悪徳商法」について他
◆高齢者のを囲い込んで高額な商品を売り付けるSF商法(催眠商法)の相談件数。H17年度41件(24件) H18年度36件(24件) H19年度38件(25件) (70歳以上高齢者件数) 地域では、公民館、自治協議会、民生委員、ご近所ボランティア(市内176名)等で啓発や情報交換に取り組んでいる。(陶山市民局長答弁)
阿倍正剛(民主・市民)
〇廃食用油のリサイクルについて他
◆学校給食の廃油の販売(バイオエネルギーの原料等に利用) <2007年年度> 92kl 231万円 <2008年年度>28KI 138万円(山田教育長答弁)
川辺敦子(公明党)
〇市営住宅(入退去)運用改善について、保育事業の拡充について他
◆<入退去件数>H17年度 退1613件 入684件 18年度 退1692件 入752件 19年度 1752件 入669件 ≪乖離の理由≫市営住宅建て替え、火災・防災避難用等で当選後入居資格欠落判明等で純粋空き室75戸(19年度) <退去・入居期間>平均8か月 補欠案内等で期間要する。 改修・修繕は退去後速やかに行うのでこの期間に影響していない。階数ごとののの募集・間取りのホームページ公開早期に実施する。(松本住宅都市局長答弁)
◆<保育ママ(家庭や保育所で保育士・看護師による保育)>今後検討していく。<住民票の添付>
継続世帯については新年度から添付しなくてよいように見直します。(大場こども未来局長)
打越基安(自民党)
〇地場中小企業の支援について他
◆<景気指標>福岡商工会議所DI(H20.4~6全業種▲9.4ポイント) <公共事業受注(8月末)>[道路]H19 23億円(78件) H20年 23億円(71件) [下水]H19 67億円(96件) H20年 180億円(115件)
(渡辺経済局長答弁)
◆<入札制度改革>一律最低制限価格(70%)見直し平成20年1月~8月実績78%(菅原財政局長)
川上晋平(自民党)
〇本市の漁業を守るための原油高騰対策にすいて他
◆<漁業燃料費の原価割合>H17年25% H20年37%:軽油価格の上昇幅より推計(谷口農林水産局長答弁)
野尻旦美(ネットワーク)
〇市民活動団体支援条例
池田良子(社民・市政)
〇医療費助成制度について
◆<対象者数・額>母子家庭 17億9千万円(一人暮らし5400人4億4千万円)  父子家庭 2100人 1億1万円  精神疾患 1800人 2億2千万円
高山博光(無所属)
〇教育問題(大分県教育委員会の不祥事を考えて)
◆京都市立高校に比べ進学成績が悪い(伏見高校:京大48人、福岡市立4高校:九大0人)。試験問題漏えい事件に対し、当時の植木教育長は総合図書館館長に就任し新聞に他人事のような論評をおこなっており責任が感じられない。(高山市議)

2008年09月17日

9月17日 一般質問(2日目)

曇り
conv0004.JPG
藤本 顕憲(福政市民)
〇アイランドシティの進捗状況(新こども病院関連)
◆<埋め立て竣工>全体265ha/401ha(66%) 港づくりエリア132ha/209ha(63%) 街づくりエリア132ha/191ha(62%)(博多港開発工区97ha/97ha(100ha)、福岡市工区35.5ha/94ha(38%))
◆<総事業費>3367億円(福岡市工区2548億円、博多港開発工区819億円)
◆<土地処分の状況>港づくりエリア6社9.3ha 街づくりエリア52ha(79.6ha中66%) 10ha提案審査中。 住宅1000戸 2200人居住
木村幾久(社民・市政)
〇福岡空港問題
◆PI(パブリックインボルブメント)のステップ4の最終段階です。滑走路の増設案と新空港建設案を比較検討している。ステップ4終了後4カ月程度で政策的、技術的視点から検討し方向性をだす。それに基づき構想を策定し推進していく。(中島総務企画局長答弁、四長答弁もその域内)
外井 京子(ネットワーク)
〇食の安心・安全を確保する取り組みと学校給食
◆原材料から最終処理過程まで総合的に衛生管理を行うハサップ方式(簡易版を仙台市採用)について他自治体の動向を含めて検討していく。(吉田市長答弁)
倉元達郎(共産党)
・介護保険制度他
◆家事援助に対する福岡市通知「同居の家族がいる場合原則禁止」(住民票、近隣に居住している場合も含む)を撤回すべき。(倉元議員)
松野 隆(公明党)
〇特別支援教育推進のための環境整備について
◆送迎バスは各施設3台。 若久養護56%最低に他校は80~90%台である。原則自主通学であるのでバスの増加については利用状況等をみながらはんだんしたい。(阿部保健福祉局長)
玉井 輝大(民主・市民)
・水がつなぐ森と農地について
・集う文化、集う生業について
・具体的なまちの形について
◆緑のあり方については、CO2の吸収の面から関係部局と連携して調査検討を進めていく。(松本住宅都市局長)
石村 一明(自民党)
〇那珂川等の河川整備及び天神地区の浸水対策について
◆博多駅の被害を考えると九州最大の地下街を有する天神の防災対策は重要であり、那珂川の治水を県にに働きかけ、浸水対策を早期に着手していく。(吉田市長)
石川 浩二郎(みらい福岡)
〇地球温暖化対策について
◆<福岡市温暖化ガスの排出量の推移>平成16年 783万トン(家庭148万トン、事業所235万トン、自動車163万トン) 平成17年 818万トン(家庭163万トン、事業所267万トン、自動車164万トン) 平成18年 810万トン(家庭161万トン、事業所269万トン、自動車164万トン) 


水城 四朗(みらい福岡)
〇こども病院・感染症センターについて他

2008年09月16日

’08年9月議会 一般質問(1日目)

晴れ 雲多し 南の台風の影響で蒸し暑い


1221571960_0.jpg

三角公仁隆(みらい福岡)
こども総合相談センターの機能強化事業について
・一時保護所、その他の施策について
◆<一時保護所の実績> 退所者372名 平均滞在日数32日 元の場所帰宅 244名 児童福祉施設79名 里親19名 発達障害(AD、LD)7名(18%)(大場こども未来局長)

稲員大三朗(自民党)
新病院構想について
◆<医療従事者のタクシー代の実績> 子ども病院2千5百万円 市民病院千5百万円 計四千万円(阿部保健福祉局長)
地震を踏まえた災害対策について
◆<備蓄食糧・備品>水とパン3万7千5百食(各公民館) 毛布2600枚(博多区倉庫)(須山市民局長

江藤博美(民主・市民)
新・放課後等の遊び場づくり事業について
◆<各都市の1校当たり予算額(平成20年度)>福岡市640万円 名古屋市600万円 大阪市1200万円(大場こども未来局長)
福岡シティマラソンの見直しについて
◆福岡シティは、「市民ランナーが楽しめる」ルート(東京の都心ルート、釜山の高速の大橋等)に変更を具体的に検討する時期に来ている。(吉田市長)

熊谷敦子(共産党)
学校の教室冷房の設置について
◆<他都市の状況>京都市すべての学校にエアコン設置、名古屋市、川崎市、さいたま市(60億円10年リースで年間6億円)設置予定、福岡市(リース方式だと年間経費7億円)(共産党熊谷議員)
◆<福岡氏の対応>400教室で扇風機で検証し皮膚感覚で涼しいと感じられたので今後整備していく。(山田教育長)
◆<私の意見>(当局の方針は、子どもたちや現場の先生方の実感とかい離があるので、市民感覚から具体的手法を地球温暖化対策、子ども施策として予算配分のプライオリティーを含めて決算委員会で質問します。)

2008年09月12日

9月定例議会開催

曇り、雨ぱらつく


1221364271_0.jpg

9月定例議会が、12日10時より開催されました。
★今年から本会議において、上着だけでなく、ネクタイ着用も不要になりました。
★会期の決定 9月12日~9月24日 13時間
★市長、提案理由説明
 <補正予算案、7件>
  一般会計22億円、特別会計58億円、企業会計54億円 計135億円
 <条例、一般議案、20件>
  個人の市民税を公的年金等から特別徴収するための条例案等
 <19年度決算・議案24件>
  決算特別委員会で審議

★議案質疑
議案157号 「平成20年度福岡市病院会計補正戸算案(第1号)」 (子供病院の移転のための用地取得費47億245万円)で主な論点は次のてんでした。
 ・移転先がアイランドシティであることに対する質疑
 ・取得面積3.5haに対する質疑
 ・建設費単価(138万円/坪)に対する質疑

★本会議終了後決議案提出
・新病院の整備に関する決議案 (自民党、公明党、福政市民)
・新こども病院の整備に関する決議案 (みらい福岡)

2008年06月20日

石油と食料価格の高騰に関する意見書採択




1213950867_0.jpg
6月議会最終日、防災デジタル無線装置、アイランドシティ工事契約等提出16議案すべて可決されました。また、私が原案を作成した民主・市民クラブ提案の「石油と食料価格の高騰に関する意見書」は他会派の意見を取り入れ調整され以下の内容で全会派一致で国会及び政府に福岡市議会から強く要請しました。これを含め意見書7件可決しと人事案件4件同意しました。

市民や有権者の声を市政に反映するためには、私たち市会議員を使っていただければいいのですが、国政に反映するためには、市議会の意見書という形で国会と政府に伝えます。そのためには、議会の議決を得る必要があります。


石油と食料価格の高騰に関する意見書

 石油と食料価格の高騰は,世界経済にインフレの危機と景気後退を及ぼそうとしています。とりわけ,食料価格の高騰は,アジア・アフリカの数千万の人々にとっては食料危機となり,生存の危機を招いています。
 その原因は,投資マネーの先物市場への流入による投機的取引等にあり,また,この価格高騰が産油国の生産の抑制的動きや食料生産国の輸出規制を招き,その高騰に拍車をかけています。
 我が国においても,原油価格の高騰に加え,小麦を原料とする食料品などの値上げが相次いでおり,学校給食等にも影響を与えています。生活必需品の値上げラッシュなど,物価高は国民の暮らしを直撃しています。
 また,物価高は消費者だけでなく,農業者や漁業者,クリーニング業や運送業などの中小企業の経営を圧迫し,倒産や廃業の危機が広がっています。
 よって,福岡市議会は,国会及び政府が,次の事項について積極的に取り組まれるよう強く要請します。
1 食料やエネルギーの投機的取引に対し的確な分析と適切な対応ができるようサミット参加国の合意形成に努めること。
2 次世代のクリーンエネルギーの開発促進と食料自給率向上について実効性ある施策を実施すること。
3 当面の物価対策として,中小企業,農業者や漁業者に対する支援や生活関連物資の便乗値上げへの対策など,国民生活を守ること。
以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

平成 年 月 日 
 衆議院議長,参議院議長,内閣総理大臣,総務大臣,外務大臣,
 財務大臣,農林水産大臣,経済産業大臣,環境大臣 あて

議長名        

2008年06月17日

一般質問3日目(6月議会)

曇りのち雨


1213719074_0.jpg
今日は、一般質問最後の日で8人が質問に立ちました。午前中2人の質問でした。長めの休み時間でしたがその間空調が切れ、午後一番は蒸し暑い議場でした。
<寸評 甘口>
・新病院建設について今後の方針決定に大きな影響を与える最大会派自民党(今林議員)からのしつもんがありました。答申の内容は、よく検討されており尊重するが、子ども病院の単独移転を前提とした諮問の仕方が悪いとの見解です。子ども病院は、郊外の広い敷地の場所がよいとの前提で、アイランドシティイが最適地であると指摘し、その点の市民の心配として①交通アクセス②耐震性(西方沖地震での液状化)③救急ヘリ輸送のてんについて質問されました。①雁ノ巣方面交差点改良、海ノ中道海浜公園線4車線化②橋梁は阪神・淡路大震災級に耐え、地盤は水抜きをしてあるので液状化がおこりにくい。③ヘリの搬送

2008年06月16日

一般質問2日目(6月議会)

晴れ


1213652124_0.jpg
前日の雨から初夏の日差しの強い中で議場の温度もあがり、眠気を誘うの一般質問2日目でした。非交渉会(4人以下)から始まり8人の質問者がたちました。
<寸評 中辛>
・地球温暖化に対するクリーンエネルギーに関するする質問(ネット・野尻)には、相変わらずエコウエイブ福岡の抽象的答弁でした。(私見:具体例をあげて質問されたにもかかわらず、横浜や東京に比べ組織も予算も劣りその結果熱意を感じさせる施策がないことの認が欠如しています。その点を認識した上で市長の積極的な姿勢を表す答弁が望まれます。)
・国民健康保険と後期高齢者医療制度の質問(共産党・ひえじま議員)は、問題点を鋭くついた質問でした。国民健康保険1万4千円程度下がる世帯が11万2千世帯(52%)です。制度設計に伴う点が多く理事者側にそれ以上の答弁を求めてもせんないものでしょう。
・格差拡大とセーフティーネット(生活保護行政等)の質問(民主・市民・大田)は、格差拡大のデータ分析はきちんとしていますがその政治責任(1999年の派遣法の改悪、2000年からの小泉内閣での弱者切り捨て勝ち組優遇政治)にもふれるべきだったでしょう。生活保護行政の問題点は、申請主義からの変更の精神論だけでなく、保護費半分を占める医療費の問題点(認定の困難な精神疾患等)や多重債務に対する制度上の問題点(国が認めている年金担保の禁止提案等)もしてっほしかったです。
にも触れる必要があったでしょう・給食に関する質問(自民党・飯盛議員)の質問は、前日のみらいの平畑議員の質問とかぶったので2番煎じとなったのはふうんでした。来年4月からの給食費会計の公開化を引き出したのはお手柄でした。ただ、野菜の非規格品を素材として使えというのは乱暴でしょう。(私見:調理器具を使えない場合は人手がかかりコスト高になります。生徒に調理手伝いなどさせるとモンスターペアレンツ対策で手間隙が大変です。)

2008年06月13日

’08年6月議会開会

晴れ


1213362223_0.jpg
12日から20日まで9日間の二艇で開催されました。今日から一般質問が開始され病院審議会の答申、グランドデザイン、つくし学園の指定管理者の問題などについて質疑が行われました。
<寸評 辛口>
・こども病院の移転先の質問(共産・中山議員)については明確な答弁がありませんでしたが、今後移転先決定後には、市民に納得できる明確な答弁が必要になると考えられます。
・グランドデザインの「政策推進プラン」「行政改革プラン」「財政リニアルプラン」の3プランの相互関係についての質問(民主・市民・栃木議員)には、官庁文学の耳触りのレトリック(耳障りのいい修飾語)だけの答弁はいただけません。
<トピック>
・給食のパン持ち帰り禁止の教育委員会の御触れに対する質問(みらい福岡・平畑議員)に対し「給食のパンは、保存料を添加してないので給食時までが賞味期限です」(教育長答弁)に「そんな答弁あり?」と場内騒然。(私見:教育委員会がかたくななのは、事故が起こったときモンスターペアレンツや裁判への対応が困難だからでしょう。持ち帰りの際の自己責任の父母の同意書等で対処したらいかがでしょうか?)

2008年03月28日

民主・市民クラブ3月議会意見開陳原案



1207120897_0.jpg

同僚の田中しんすけ議員(中央区)の民主・市民クラブ3月議会意見開陳原案です。私の意見も取り入れてくれています。

平成20年第1回福岡市議会定例会(意見開陳)
発言全文


 私は、民主・市民クラブを代表して、本会議に上程されております平成20年度一般会計、特別会計及び企業会計の予算議案、条例案並びに関係諸議案について、いずれも原案に賛成の意を表し、討論を行なうものであります。市政各般につきましては、我が会派の代表質疑、補足質疑、特別委員会の総会および分科会で意見を述べておりますので、当局におかれましてはこれら意見に十分な配慮を頂きますよう要望しておきます。ここでは、特に重要な項目について、我が会派の理念に基づいて意見要望を申し述べたいと思います。

 1点目は、財政運営の在り方についてであります。
吉田市長は、市長自身がその策定を手掛ける「財政リニューアルプラン」のスタートの年として、財政健全化の取り組みをより加速させるという決意のもと、平成20年度の予算編成に取り組まれました。
財政健全化への取り組みの視点として、①歳入・歳出の一体的見直し、②資産・債務の圧縮、③システムや手法の改革という3つが挙げられており、それぞれの視点から事業の見直しや効率化が図られています。具体的には、「歳入・歳出の一体的見直し」という視点から歳入・歳出両面からの構造改革、特別会計および企業会計の経営改革、外郭団体の経営改革、「資産・債務の圧縮」という視点からアセットマネジメントの推進、保有資産の活用・売却、公債費負担の縮減、「システムや手法の改革」という視点から局区予算制度による経費の縮減、システム改革が掲げられ、これらの取り組みにより、109億円余の見直し効果が生まれています。
そしてその結果として、平成20年度の市債発行額を530億円、すなわち、平成19年度よりも市債発行額をさらに50億円以上抑制し、市債依存度を減少させました。さらに市債残高については、平成19年度末と比較して、一般会計については248億円の縮減、全会計についても440億円の縮減という、いずれも過去最大の縮減が達成される見込みです。

このような財政健全化に対する取り組み・努力については率直に評価をしたいと思いますが、わが会派としては、さらに「都市を経営する」という観点から、中長期的には以下の2つの視点を財政運営の指針として盛り込まれることを要望いたします。
ひとつは、「確固たる財政哲学」の導入です。わが会派の同僚議員が補足質疑の場において、日本の実践的財政学の第一人者である神野直彦教授の財政理論について言及しました。詳細については既に本議場で開陳されているので触れませんが、神野教授の財政理論の要点のみを申し述べると、「財政再建は重要であるが、それが目的化されてはならない」ということです。吉田市長においては、財政健全化を最重要課題の一つと位置付けられていますが、それならば「なぜ財政再建が重要なのか」、「何のための財政健全化なのか」、「どれだけ市債残高を減らせば財政が健全だと言えるのか」といった財政に関する様々な疑問に答えられなければなりません。この疑問に答えないまま財政再建に取り組んでいけば、借金を返すこと自体が目的化され、本来提供されなければならない公共サービスを犠牲にしてでも借金返済に血道をあげてしまう。先に紹介した神野教授は、確固たる財政哲学がないまま財政再建を推進すると、このような本末転倒の事態に陥りかねないと警鐘を鳴らしている一人なのです。
具体的な話をすれば、例えば現在、市債残高の多寡を分かりやすく説明する指標として、「市民一人当たりの市債残高」が採用されており、本市の市債残高を示す際にも多用されています。本市における平成20年度末の市民一人当たりの市債残高は、全会計で約184万2000円になると見込まれており、昨年度末と比較して、3万6000円減少していることは分かります。しかし、市民にとっては、この金額をどのように評価してよいのか分らない、すなわち、この金額が大きいのか小さいのか、適正なのかが判断できないというのが正直な気持ちではないでしょうか。適正な市債残高を示す指標を設定するのは困難な作業だとは思いますが、市民に対して財政状況を理解してもらう上で、また、市長の財政健全化に対する取り組みを評価してもらう上でも、本市における適正な市債残高や、その判断基準を示すことは重要な取り組みだと考えます。今後研究を重ねられますよう、強く要望しておきます。

もうひとつは、「戦略的都市経営」という視点です。ここで言う「戦略的」という言葉の定義は、「投資に対する収益の額を予測する」というものです。わが会派の同僚議員が総会質疑において、これからのアセットマネジメントについて、福岡市が保有する土地や建物を活用したときの税収予測までを計算することが重要である、と指摘しました。例えば、この土地を売ったら固定資産税がいくら入り、この施策を実行すれば本市人口がどれ位増加し、その結果市民税がいくら増加する。同様に、この経済政策により、これだけの企業誘致が進み、その結果法人市民税がいくら増加する・・・。このような視点を取り入れれば、「限られた投資でより多くの収益を上げるためにはどうすれば良いか」ということを考える動機が生まれ、様々なアイデアが検討されることになります。政策決定の際は、そこで生まれた様々な選択肢の中で、最も大きな収益を上げる政策を実行すれば良いことになり、その過程で当該政策の妥当性も担保されることになるのです。
とりわけ吉田市長が「市民の財産とする」と強く表明しているアイランドシティ整備事業に関しては、これだけ税金を投入すれば、将来これだけの税収・便益が市民に還ってくるといった点について、詳細な説明をすることが不可欠であると考えます。戦略的都市経営という視点から市政運営に取り組めば、市民に対して市政運営の在り方が正しいか否か、もっと噛み砕いて言えば、その税金の使い方が正しいのか否かを意思決定する「判断材料」というアウトプットが生み出されます。市民に対する便益をどのように評価するかという課題は存在しますが、戦略的都市経営を進める際に生み出されるこのアウトプットは、市政運営の在り方を伝えるツールとして、また、市民にとっては市政運営の在り方を判断する評価基準として非常に有用であると考えますので、中長期的にこの視点を今後の財政運営に導入されるよう強く要望いたします。

 2点目は、こども病院等市立病院の統合移転問題についてであります。
市立病院の在り方については、市立病院統合移転事業検証・検討結果を踏まえ、病院事業運営審議会において専門的な見地から審議が行われているところであります。その答申を受けて、早急に市としての方針を決定するとともに、その事業化に伴う予算付けが速やか実行されるよう要望いたします。
また、病院運営審議会における議論とは別に、こども病院のアイランドシティ移転にあたっては、患者・家族のための教育・相談体制や宿泊施設など、広域的な中核施設に相応しいこども病院の総合的な周辺環境整備に取り組まれるよう、また、病院事業審議会の答申を受け、市としての方針決定を行う際には、今一度その方針決定至るまでの経過について、市民に対してできる限り丁寧に説明されるよう、強く要望しておきます。

 3点目は、学校耐震化についてであります。
学校施設の耐震化については、平成18年3月に策定した「福岡市公共施設の耐震対策計画」に基づき、講堂兼体育館は平成22年度、校舎は平成27年度の完了を目標に耐震診断と必要な耐震改修計画を実施されているところでありますが、校舎の耐震化については、計画を前倒しした上で、平成23年度完了を目標として取り組まれるとのご所見をいただきました。
今後とも、早急に安全、安心な教育環境整備という観点から、学校耐震化を推し進められますよう、強く要望しておきます。

 4点目は、障がい者自立支援についてであります。
障がい福祉サービスの利用者負担については、国の負担軽減策を補完する本市独自の軽減措置を講じるなど配慮されているところでありますが、平成20年度においても、利用者負担に対する本市独自の軽減策を継続するとともに、次期障がい福祉計画を策定されるという一連の取り組みに対して賛意を表するところであります。
 さらに、移動支援制度を充実させ、障がい者の自立と社会参加を推進されますよう、強く要望しておきます。

 5点目は、東部療育センターについてであります。
東部療育センターにつきましては、平成20年度から基本設計・実施設計に着手するなど整備を進め、平成22年度までに完成させる旨、当局の見解をいただきました。
東部療育センターの整備については、計画通りに平成23年度の開設を実現できるよう、遅滞なく取り組んでいただきますよう、強く要望しておきます。

 6点目は、ウィルス性肝炎対策についてであります。
ウィルス性肝炎患者の医療費助成については、現在、国において関係する整備等が進められていますが、本市としても、肝炎ウィルス感染者の早期発見・治療に結びつけるために、無料肝炎ウィルス検査を実施し、検査の受診を促進していく。さらに、平成20年度からは、保健福祉局に担当主査を新設し、肝炎対策を推進していくとのご所見でありました。
 引き続き、ウィルス性肝炎感染者に対する偏見などを無くし、早期治療の重要性を市民に理解してもらうために、ウィルス性肝炎に関する正しい知識の普及啓発を図るとともに、肝炎ウィルス検査の受診奨励に努めていただきますよう、強く要望しておきます。

 7点目は、留守家庭子ども会事業についてであります。
我が会派は、留守家庭子ども会事業のあり方については市長が提出した基本利用料を無料とする条例案が、政策的合理性の観点から妥当であり、かつ現実的であると評価し、全面的に支持することを表明いたします。
その理由について、順を追って下記に申し述べます。
第一に、市長が提案した無料化案は、「子育ての社会化」という近年の政策的潮流に合致した、時宜を得たものであるという点です。内閣府が発行する『平成17年版・国民生活白書』においては、この「子育ての社会化」という概念の重要性が強調されています。「子育ての社会化」とは、内閣府の定義によると「子育てを家族だけの責任とせず、社会全体で何らかの子育てに参加できる仕組みを構築する取組み」とあります。さらに同書では、親だけでなく子供にも焦点をあてた政策を行い、国・地方公共団体・企業・地域等が一体となって持続的な社会を築くことで社会の構成員全員が次世代を担う子どもの育成に関心を持ち、一人ひとりが本来の子育ての持つ楽しさを取り戻すことが、子育て支援のみならず、女性の社会進出、ひいては少子化対策としても非常に重要であるという点が指摘されています。
また、公的部門を通じた世代間移転に着目すると、これまで年金財政などを通じて現在の子育て世代は負担超過となっていることから、税や社会保障の負担と給付のバランスを是正していくことも必要である点は広く認識されています。この点に関して国立社会保障・人口問題研究所が2005年に発行した『子育て世帯の社会保障』においては、保育政策の財源確保の方法として、高齢者に偏っている社会保障給付費の配分割合を見直して、子どもや子育て世帯への所得再配分を行なうシステムを構築することの重要性が指摘されているところでもあります。
このように、国や専門機関から指摘されているように、今日、わが国では税・社会保障の負担と給付のバランスが崩れ、とくに子育て世帯の超過負担になっていると広く認識されている中で、留守家庭子ども会事業の無料化は、子育て世帯の負担感を軽減させ、少子化対策のみならず、女性の社会進出を後押しすることに伴う男女共同参画社会の実現、さらには女性の就労拡大に伴う本市経済のさらなる活性化といった多くのアウトプットを生み出すという意味においても、社会政策の中の大きな柱の一つであることからその実現を強く主張するものであります。
第二に、自民党およびみらい福岡、ふくおかネットワークが主張する6年生までの学年拡大については、学年拡大に伴い生じる様々な課題や問題についての解決策を講じない状況での実施は、却って現状の留守家庭子ども会事業のサービス水準を著しく低下させるという懸念があることから到底容認できません。特に、子どもの視点からの検討が為されていないことは大きな問題であると考えます。年齢差の大きい1年生から6年生までの全学年が狭い敷地内での生活を共にする上での課題や問題については十分な調査・検討が不可欠ですが、この視点を欠落させたまま提出された条例案は現実性に欠け、無責任であるといっても過言ではありません。昨日の総会質疑において、ふくおかネットワークに対して「解決されるべき様々な課題が存在する中で性急な学年拡大を実施すれば、混乱を招くだけで、ふくおかネットワークが最優先課題だとするサービスの拡充にはつながらないのではないか」と指摘したところ、明確な回答はありませんでした。
第三に、現在留守家庭子ども会事業に導入されている「受益者負担原則」は、そもそも福祉政策の分野において受益者を個人から社会に拡大してきている国の政策方針からもずれたものであり、本来は無料化が望ましい施策であるにもかかわらず、受益者負担という誤った政策理念を導入したせいで、利用者の半数近くが減免対象となるような異常な制度設計が為されている点です。このような制度的欠陥はいち早く是正されなければならないということは、我が会派として強く主張するところであります。
そもそも福岡市の留守家庭子ども会事業は昭和41年度より開始され、その後40年以上は利用料という概念自体がなく、無料で運営されてきた事業です。そのような歴史を考慮すれば、本市の取組みは、「子育ての社会化」をいち早く制度として具体化してきたという点で、非常に先進的なものであったと再認識いたした次第です。そのような素晴しい制度であったものが、受益者負担という政策的観点からも誤った理念の導入により、利用料を徴収するようになったのは平成18年9月からであります。有料化の歴史は1年と半年程しかありません。40年の長きにわたり無料で運営されてきた留守家庭子ども会事業。本来は無料化が望ましい施策であるにもかかわらず、受益者負担原則が導入されたことにより、制度的にどのようになったか。受益者負担という誤った政策理念を導入したせいで、利用者の半数近くが減免対象となる反面、利用料が支払えない経済的に困窮している子育て世帯の子どもが退会を余儀なくされるという異常な制度設計が為されてしまいました。特に有料化の際に設けられた減免制度については、減免の基準を「就学援助を受けている世帯」に限定したために、それ以外の世帯が減免を受けられないという点で問題があることを指摘しておきたいと思います。また、政策理念的にみても、留守家庭子ども会事業が義務教育期の子どもの「放課後の安心・安全な生活空間」を提供する施策であることを考慮すると、親の収入の多寡により施策的な差別が行われることは非常に大きな問題であることから、留守家庭子ども会事業は原則無料として実施されることが望ましい点を強く主張いたします。
さらに、市民の皆様に対しては、福祉政策分野へ「受益者負担原則」を安易に導入することが如何に危ういことかをお伝えしておきたいと思います。有料化維持を主張する根拠として、「受益者負担の観点から、特定のサービスを受ける人がそのサービスに対する対価を支払わないのはけしからん」と言う旨の意見がありますが、そのような考え方は民間分野の経済活動の中では常識的であっても、公共サービスを受ける際には極めて例外的な考え方であるということを強調させていただきます。公共サービスを提供する際のその費用負担に関しては、様々な有識者が「都市生活に欠かせないサービス供給に必要な財源調達は租税・補助金などの一般財源に依存すべきであり、受益者負担制度の安易な拡大・導入は避けるべき」と主張しています。すなわち、公共サービスの提供においては、その財源は税金を中心に語られなければならないということです。「特定のサービスを受けているのだから、その対価は利用料として支払うべきだ」といわれれば、何となくそうなのかな、とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、公共サービスの供給に関してはそもそも皆さんが納められた税金が原資とし準備されていることを今一度思い起こしていただきたいと思います。
また、受益者負担を導入する際には、その政策的意義はもちろんのこと、財政的理由(すなわち、租税ではなく「受益者」を限定して利用料を徴収しなければならないとする理由)を明確にしなければならないとも指摘されています。有料化維持を主張する自民党・みらい福岡から留守家庭子ども会事業に対して受益者負担を導入する理由に関して、ただ「受益者負担」と叫ぶのみで、政策的合理性の観点から一言も語られていません。「一般財源を子育てに傾斜するのはおかしい」という、財政面での所得再分配のあり方という視点から反対するというのならば、政策論争としての議論に値するとは思いますが、「特定のサービスを受けるものは対価を払うべき」という理由での有料化維持は、公共サービスはそもそも租税負担で賄うべきという原則から言えば、的外れな主張であると言わざるを得ません。
そして、受益者負担はともすればその適用範囲を容易に拡大・利用されやすい性格を持ち、しかも市民への負担転嫁が行なわれやすいので、その適用は慎重にならなければならないという意見も通説的なものです。例えばもし、留守家庭子ども会事業に対して受益者負担原則を徹底しようとすれば、利用者一人当たりの月額利用料は現行の3,000円から15,000円に跳ね上がることになります。昨日の総会質疑において、自民党およびみらい福岡に対して、受益者負担原則の視点からすると利用料の値上げもありえるのかという質問に対しては、値上げを否定する明確な回答はありませんでした。受益者負担の原則を導入するということは、本市が少子化対策として充実させてきた乳幼児医療や第三子優遇制度を有料に戻したり、支給制限を導入させたりする根拠ともなってしまい、それが安易に拡大・利用されることにより、生活に密着した公共サービスに対しては常に値上げ圧力を生じさせるという観点から、留守家庭子ども会事業のみならず、子育て施策における受益者負担原則の導入は到底容認できるものではありません。
有料化維持のもうひとつの根拠として、「留守家庭子ども会事業を無料にすれば、留守家庭子ども会に子どもを預けていない世帯との間に不公平感が生じるのではないか?」と主張される方がおられますが、我が会派は、その指摘は当たらないことを指摘しておきます。なぜなら、留守家庭子ども会事業で提供される「放課後の安心・安全な生活空間」は、あまねく等しく全ての学童に保障されるべきナショナルミニマムであると考えるからです。例えば、一連の障がい者施策に対して、健常者との間で不公平感が生じると指摘する人はまず存在しないでしょう。それは、支援無しでは保障されるべき一定水準の生活レベルに達することができない人々に対して、公的な支援を行うことにより健常者と同様の生活水準、すなわちナショナルミニマムを保障する施策だからです。さらに、留守家庭子ども会に子どもを預けている世帯は、父親母親ともに就労している世帯です。仕事をしている母親は、税金を納めることにより公共サービス提供のための原資を拠出していることを考慮すれば、働く母親を支える様々な子育て施策に税金を投入することは、所得再配分の一環としても妥当であると考えます。これらの理由により、「留守家庭子ども会事業を無料にすれば、留守家庭子ども会に子どもを預けていない世帯との間に不公平感が生じるのではないか?」という主張は当たらないことを明言いたします。
以上のような理由から、自民党およびみらい福岡、ふくおかネットワークが提案した条例案並びに条例に対する修正案は、性急な受け入れ学年の拡大により現行制度と比較してサービス水準が著しく低下する恐れがあり、また受益者負担原則の導入により福祉政策や社会保障政策の理念を捻じ曲げるという点から到底賛同できるものではありません。わが民主・市民クラブは、市長が提出した基本利用料を無料とする条例案について、政策的合理性の観点から妥当であり、かつ現実的であると評価し、全面的に支持することを改めて表明いたします。


 そして最後に、福岡市2011グランドデザインについて意見を申し述べたいと思います。
吉田市長は、市民生活の充実と都市活力の創出を実現するための基本構想として、平成20年度中に「福岡市2011グランドデザイン」を策定することを表明されています。さる平成19年11月には、この福岡市2011グランドデザインの柱として、政策推進の基本方針、特に力を入れていく分野を提示するための「政策推進プラン」、行政運営の仕組みや発想、手法の見直しの方針となる「行政改革プラン」、本市財政のあるべき姿、財政健全化への取り組みを示した「財政リニューアルプラン」という3つのプランについて、それぞれの概要が公表されました。
この「福岡市2011グランドデザイン」の策定公表は、言い換えれば、「吉田市長が目指す将来の福岡市の姿」を、市民に対して初めて体系的に示す機会ともいえましょう。市民は、このグランドデザインを見て、一昨年の市長選挙において信任を与えた吉田市政を再評価する、福岡市2011グランドデザインはその際の市民にとっての判断材料といっても過言ではありません。
今後、吉田市長においてはこのグランドデザインを通して、2兆6000億円を超す債務を抱える本市の財政実情、および中長期にわたる財政健全化に向けたきちんと市民に示し、今後の市政運営に対する安心感を与えることが必要です。高齢者・年金生活者市民の医療・介護等の負担感を減少させるためのセーフティネットを張ることや、子育て支援の充実継続を約束することにより、「今後とも福岡に住み続けたい」と多くの市民に実感させることが必要です。そして、市内外を問わず多くの人々に「これからも福岡は活気があって、楽しいまちになりそうだ」そのような将来への期待感を与えることが必要です。
すなわち、吉田市長が福岡市のリーダーとしてやらなければならない最も重要なことは、このグランドデザインを通して、将来に漠然とした不安を抱えながら生活を送っている多くの市民に対して、「将来に対する安心感、期待感」を与えることなのです。将来に対する安心を実感することができれば、人はそのまちに住み続けるでしょう。将来に対する期待感を抱くことができれば、自然と人はそのまちに集まってくるでしょう。
現在、国民の間には、非正規雇用の拡大や年金の問題、さらには生活用品の物価上昇など、身近な生活に関する不安が広がっています。市民は、これまで自らの生活を守ってきた年金・医療・介護・子育てなどの公的なセーフティネットの綻びを実感するとともに、雇用と景気の見通しが立たないという「将来への漠然とした不安感」を抱きながら日々の生活を送っています。吉田市長が示すグランドデザインが、そのような多くの市民が抱く不安感を払拭し、さらには将来に対する安心感、期待感を与え、このまち全体に元気と活力を生み出す起爆剤となることを心より願うものであります。


 以上を持ちまして、民主・市民クラブの賛成討論とさせていただきます。長広舌に及びましたことをお詫び申し上げるとともに、とりわけ、本定例会、特別委員会の総会、および分科会において大きな議論が繰り広げられました留守家庭子ども会事業の在り方につきましては、先に申し述べましたわが会派の政策理念に対して、議員各位のご賛同賜りますよう強くお願い申し上げて、討論を終わらせていただきます。最後までご清聴、真にありがとうございました。

2008年03月05日

議会質問

雨、曇り


1204762715_0.jpg
 平成20年度福岡市の条例・予算案について民主・市民クラブを代表して江藤議員の代表質問の補足質疑をしました。(1)市民にわかりやすい行財政改革(2)新時代のアジア都市戦略(3)留守家庭子ども会(自由民主党、みらい福岡修正案に対し)の3点について質問しました。

 <2008年3月議会補足質疑>(原稿:実際の発言は時間の関係等で若干異なっています。)

 民主・市民クラブの山下です。民主・市民クラブを代表して平成20年度福岡市の条例・予算案について補足質疑します。(1)市民にわかりやすい行財政改革(2)新時代のアジア都市戦略(3)留守家庭子ども会の3点について質問させていただきます。市民に理解と希望を与える具体的で前向きの答弁をお願いします。
〔一問目〕
1. 市民にわかりやすい行財政改革
 吉田市政の第一のアジェンダ(課題)として、「財政の健全化」が掲げられています。その実現には、時代背景を考察しながら財政学的に正しい道筋をたどって行われるべきです。地方分権推進委員として、現在の地方財政構造の骨格を創った日本の実践的財政学の第一人者である東京大学大学院教授の神野直彦教授によりますと「財政は、民間の市場における競争原理を至上命題とする経済システムと議会を通じて公共部門をコントロールする政治システム、そして家庭や地域で生活を営む社会システムという各システムを相関的機能的に結びつけているものです。」
その財政の危機は、安定的に機能していた経済・政治・社会の各システムの相互補完関係が崩壊している社会全体の危機の結果です。したがって、結果にすぎない財政危機を解消しようとしても、社会全体の危機は克服できません。
 子どもや障がい者、高齢者等弱者の生活に特に厳しく顕れる社会システムの危機。株価暴落、サブプライムローン問題等で不透明感が増す経済システムの危機。そして人類の生存そのものを脅かす地球温暖化等の環境破壊の危機。それらの社会全体の危機を克服する正しい目標を政治が定め、そのための規律ある財政出動を有効に機能させ社会全体の危機を克服しながら、財政危機を回避すべきです。
 政治が危機克服の適正な目標を定めるためには、正確な歴史的認識に基づく時代背景を的確に認識している必要があります。
 20世紀から21世紀への世紀の転換期は社会全体の危機の時代と認識されていますが産業構造の転換期には社会全体の危機の時代が訪れます。19世紀から20世紀への世紀の転換期は、軽工業から重工業への産業構造の転換期によって社会全体の危機の時代が訪れました。軽工業から重化学工業へ産業構造の基軸が移るにつれ、道路や港湾等のインフラストラクチャー(生産基盤施設)を整備するとともに、都市勤労住民の社会システムの危機を克服するため先進諸国は、年金や医療など国民生活を保障する福祉国家を実現していきました。
 しかし、20世紀から21世紀へかけ、産業構造が重化学工業からITなど知的集約産業へ移行する産業構造の変革期を迎え、先進諸国は再び社会全体の危機を向えました。IT技術の進歩による生産手段のパーツ化・パッケージ化が進展し、流通機構が簡素化し、また、大量の資本が瞬時に国境を越えて移動できるようになりました。これにより、生産手段の地球規模の拡大が可能になる一方先進諸国は産業構造の変革期として社会全体の危機の時代を迎えました。
同時に、福祉国家の基礎であるブレトンウッズ体制を崩壊させていったのです。福祉国家の基礎は、市場経済の勝者である高額所得者に重く課税し、所得再配分を通じて、政治システムや財政を通じて経済システムと社会システムを調和し、相互にうまく機能させてきたのです。そのためには、資本の移動を国家が制限する機能を認めあったブレトンウッズ体制が必要でした。
 また、生産手段の地球規模の拡大は、ブリックス(ブラジル、ロシア、インド、チャイナ)諸国など後発の国々の活発な生産活動を促し地球温暖化ガスの排出量の増大による地球の温暖化という地球上の生物全体の生態系を破壊しかねない、有史以来の人類未体験の危機を生み出しました。
 しかし、この産業構造の転換期の危機時代にアングロアメリカや日本と北欧を中心とするヨーロッパ諸国とは別々な道をとりました。
 日本ではバブル崩壊後、旧来型の公共事業の拡大による経済システム回復に失敗した後に登場した小泉政権によって、アメリカ社会直輸入型の「新自由主義」路線による改革の継続が唱えられました。しかし、「改革」の名の基に実施された、新自由主義的政策の実態は、格差の拡大と地方や弱者の切り捨てを招きました。その実態は若者の雇用形態の変質による「格差社会」と高齢者や障害者に厳しい「不安社会」でした。
 北欧を中心とするヨーロッパ諸国は、地方自治政府により子育て、教育、雇用環境に財源の重点配分を行いました。その結果少子化を克服し、教育水準を高め、地球温暖化防止へ積極的に取り組みました。
 日本の一人当たりGDPの18位への低下。児童の学力の国際比較の低下。対ユーロ安イケア進出や携帯のノキアの躍進を目の当たりにして。と歴史の審判は明らかです。
20世紀から21世紀への、産業構造の転換は、重化学工業から知的集約産業への転換です。そして、その人間そのものの能力が付加価値を高める知的集約産業の基本的生産要素は人です。知的集約産業の社会では、肉体労働のハンディから解放された女性が生産要素の重要な役割を担うのであります。そこで、次の時代を担う子どもや、子育て・教育・雇用などの人を大切にする政策が新しい知的産業のインフラストラクチャーとして重要になってきたのであります。
   
 このように新しい時代においては、財政は市民生活の安心安全を図りながら社会システムを安定させ、新しい時代に応じた経済システムに適合した政策を推進しながら都市の活力を維持発展するために大変重要な役割を持っています。
 そこでこの財政そしてそれがつかさどる行政改革の姿を大きな方向性と具体的な事例で市民にわかりやすく説明し、市民に理解を得なければその改革は有効に機能することがでません。
そこでお伺いしますが。
① 吉田市長の本格予算の特徴を前市政や他都市と比較しながら簡潔に具体的数値や事業内容を示しながら市民に分かりやすく説明してください。
また、後期高齢者医療制度ができ負担の面は、よく広報されていますが財政的面はあまり知らされていません。そこでお尋ねしまが。
② 後期高齢者医療制度の創設により本市の財政に与える影響と今後の推移の変化についてお示しください。
市債の発行額が顕著に増え始めたのは、平成6年度からでそれ以前や現在の水準の倍以上になっています。その後、この傾向は平成16年まで11年間続き、一般会計で約1兆億円、全会計で約2兆億円の借り入れを行っています。そのことが市債残高を2兆6000億円に膨らませた大きな要因となっています。
また平成19年度から3年間で公的資金の補償金免除の繰上償還が認められるようになりました。そこでおたずねですが。
③市債残高が拡大した理由を国の方針や本市と政令市昇格の時期や都市規模が類似している仙台市、川崎市、広島市、北九州市の市債残高と比べお示しください。また、補償金免除繰上償還の要件と償還内容とメリットについてお示しください。
次に行政改革ですが、総務省より要求された集中改革プランによって平成22年までに4.6%、約500人を削減するという目標があるため平成20年度は、102名の職員を削減しています。
また、平成18年度から指定管理者制度を導入して、112施設を公募型、252施設を非公募型として計364施設に指定管理者制度を導入しています。そこでおたずねですが
④本市の組織の特長と平成20年度の改革による人件費に与える影響及び指定管理者制度の導入による効果についてお示しください。
また。
⑤局の再編による統合効果をお示しください。また、アセットマネージメント推進の対象となる施設の概要(施設概数、維持管理費、更新時期)とそのスケジュールをお示しください。
財政の健全化と行政改革の両方に影響を与える本市の退職者についてお伺いします。この10年間に約4000人本市職員の半数近くの方が退職されることになります。そこで、次の時代を睨んだ機能的な組織運営方針や技術やノウハウの承継が大きな課題となります。そこでお尋ねしますが。
⑥今後の大量退職にあたって人事バランスを考えた昇任・補充やノーハウの承継の考え方及び本市財政に与える影響についてお示しください。

2.新時代のアジア都市戦略(脱地球温暖化都市とユビキタス都市)
地球温暖化対策は、我が会派の金出議員が昨年の決算特別委員会で質問しましたが、経済システムにのっと他アジア都市戦略との視点から質問します。この地球の温暖化は、異常気象や生態系の変化として私たちの日常の生活でも実感されるようになり農水産業ではすでに影響が出始めています。そこで、東京都や横浜市等各都市とも地球温暖化に対する対策を国任せにするのではなく積極的に取り組もうとしています。そこで、まずおたずねですが。
①東京都や横浜と比べながら本市の地球温暖化対策事業の予算と組織体制をお示しください。
昨年の決算特別委員会で公明党の川辺議員が韓国ソウル市の江南区(カンナム区)の事例をあげて電子自治体の推進について質問されました。私も大変興味をもってその夢の電子自治体江南区(カンナム区)を視察させていただきました。都市のいたるところに、コンピュータと通信ネットワークが組込まれ、「いつでも、どこでも生活に便利なITサービス」が受けられるユビキタス都市と呼ぶにふさわしいものでした。そこでおたずねしますが。
②本市の電子自治体として、市民に利用されている主なシステムの特色と利用状況をお示しください。

3.自由民主党福岡市議団、みらい福岡市議団提案の議案第91号 留守家庭子ども会事業の実施に関する条例の改正案について。
今議会には,市長の提出議案として,留守家庭子ども会の開設時間を午後7時まで1時間延長するとともに,基本利用料を無料化するための留守家庭子ども会条例の改正案が提案されています。
 昨年の当初議会においても,市長からほぼ同様の内容の改正案が提出されましたが,残念ながら否決されたため,再度の提案ということになります。
 少子化が進行し,また,放課後の子どもの安全・安心な居場所が求められる中,今回,市長が提案されている「留守家庭子ども会の5時までの基本利用料の無料化と,午後7時までの時間延長というサービス拡充」,さらには,「新・放課後等の遊び場づくりモデル事業」の計画などは,学齢期の子育てを支援し,また,子どもの健全育成を図る事業として,日本一子育てしやすい街をめざし,社会全体で子育てに取り組もうとする市長の意気込みを示す事業であり,その積極的な姿勢を高く評価したいと思います。

 この市長の提案に対し,自由民主党福岡市議団と,みらい福岡市議団の議員の皆さんが提案者となり,同じ留守家庭子ども会条例を改正する,もう一つの議案が提出されています。
 その内容は,利用料は現行どおりの有料のまま,対象児童の学年を6年生まで拡大するとともに,市長提案と同じく,開設時間を午後7時まで延長するというものであります。

 そこで,この議員提案による条例の改正内容のうち,市長提案と異なっている6年生までの学年拡大の部分について,仮にこれを実施するとした場合,どのようなことが課題となるのかについて,留守家庭子ども会事業を実施している当局に対し,お尋ねしてまいります。

① まず,現在,留守家庭子ども会に入会できる児童は,小学校の1年生から3年生までの児童,障害を有する児童については6年生までと規定されていますが,仮に,この対象児童の学年要件をすべて6年生までに拡大するとした場合,入会児童は学年拡大分が増加するだろうと思いますが,市長案に比べて,どのくらいの増加が見込まれるのか,おそらく何らかの推計となるだろうと思いますが,お尋ねいたします。

② また,学年拡大による入会児童の増加に対応するためには,留守家庭子ども会の施設・設備や指導員など,どのような点について対応が必要となってくるのか,対応すべき項目をお示しください。

〔2問目〕
1. 市民に分かりやすい行財政改革
市債残高の膨張(ストックの量が)本市の財政に与える影響は、それが公債費として元本と利息の支払いが(フローの量)各年度の予算を圧迫するからです。そこで、主にフローの財政の健全化度を比較し客観的に測る地方自治体財政健全化法の4つの健全化比率をできるだけ早く整備することを要望しておきます。市債残高の性質別内容を市民に知らせることも大切です。そこで、お尋ねしますが、
① 本市の市債残高について、用途別借入残高の主なものをお示しください。また、補償金免除繰上償還により5%以上の高金利債はどのくらいのこるか、また4%以上の金利の市債はどのくらいあるかお示しください。
 市民に分かりやすく財政状況を知らせるためには予算編成過程の公開も重要です。そこでお尋ねしますが、
②予算編成過程の公開の他都市の動向を主な都市の事例をあげて市民にとってのメリットをお示しください。また現時点での概要とスケジュール、及び課題をお示しください。

2.新時代のアジア都市戦略
地球温暖化は、世界的な天候不順、海水面の上昇、農作物への影響などをもたらすと考えられていますが、その原因とされる温室効果ガスの削減が、世界的な課題となっています。1997年に開催されたCOP3(地球温暖化防止京都会議)では、京都議定書によって、1990年当時の温室効果ガスの排出量を基準に、2008年から2012年までの期間で数値目標として決められました。ロシアが批准したことによって、2005年に京都議定書が発効、世界的に温室効果ガスを削減しようとする努力が続けられています。そこでお尋ねしますが
① 世界全体の二酸化炭素排出量やアメリカ、アジア主要国の排出割合、日本及び福岡市の二酸化炭素排出量とその主な部門の排出割合、またそれらの削減目標についてお示しください。
京都議定書で、「共同実施」「クリーン開発メカニズム」などとともに排出権取引が採択されました。地球温暖化の原因とされる温室効果ガスなどの総排出量を抑制するために、市場取引という経済的手法を取り入れることによって、より柔軟に世界全体の温室効果ガスを抑制するのが狙いだとされています。そこでお尋ねですが。
② 排出権取引とはどういうものですか。現状はどのような取り組みがなされていますかお示しください。
 また地球温暖化ガスの排出量を抑制する為にはクリーンエネルギーの導入も重要です。そこでお尋ねしますが、
③太陽光発電、風力発電、水素エネルギー等の新エネルギーの動向教えてください。本市の太陽光発電の補助実績と市施設への導入状況をお示しください。
 新しい街づくりをおこなうアイランドシティにおいては、今から街づくりを行うのですので地球温暖化防止対策を街づくりの中に埋め込むことも可能です。そこでお尋ねしますが、
④ アイランドシティの環境に関する現状と今後の取り組みについてお示しください。
ユビキタス都市江南区においては、管内の61ヶ所(地下鉄駅、コンビニ、など)に43種類の申請書(住民票、戸籍謄本、納税証明書など)の自動交付機が設置されています。インターネットの映像を通じて重要政策会議をライブ放送し、各種の行政の処理過程が公開されています。また、携帯電話などを通じて「生活不便事項(騒音、清掃、広告物など13分野別)をいつでも、どこでも行政に申告でき、システムを通じてその結果を迅速・簡便に確認できます。懸案事項の政策や事業の主題を選定し、住民が政策を提案できる政策討論コーナーを運営しています。その結果、予算編成時の事業の優先順位などの政策決定がより透明で客観的に住民の多数が望む方向に行政が運営されます。行政文書は100%電子化され、文書貯蔵空間は1/10職員数は1995年2041人から2006年には1297人になっています。驚くべき行政改革といえます。そこで本市の状況をお尋ねしますが。
⑤ 住民票等の自動発行システムに関する最近の状況の変化(他都市の普及状況、コスト等)及び本市の取り組み姿勢についてお示しください。
 また南区の住民の方々からが、南区は公共施設が少なく特に総合図書館まで距離が遠くて不便ですとよくいわれます。そこでお尋ねしますが
⑥ 本市の図書館の貸し出しのシステムと電子システムの稼働状況を他都市(先進都市:政令市、浦安市)と比較(人口当)してお示しください。
国の税金はe納税としてインターネットを利用してすでにできますが本市の場合はどうなっていますか。そこでお尋ねします。
⑦ 本市の電子申告システムの概要とメリットそして開発スケジュールについてお示しください。
また若い人の間では、マイレージでポイントがたまることから電子マネーが普及しはじめています。そこでおたずねしますが、
⑫ 電子マネー活用の経済社会の進展状況と他都市の事例、そして本市の電子自治体化政策として活用の可能性についてお示しください。


3.議案第91号 留守家庭子ども会事業の実施に関する条例の改正案
 まず,留守家庭子ども会条例の改正案についてでありますが,

 6年生まで対象学年を拡大することにより,約3,800人,約40%弱の児童が新たに入会すると推計されるので,入会児童の増加数に応じて施設を増改築したり,指導員の数を増やしたりする必要があるとの答弁でした。

 ところで,留守家庭子ども会の施設・設備や職員体制などのあり方については,昨年(平成19年)10月に厚生労働省から「放課後児童クラブガイドライン」が出されていると聞いています。

③ そこで,お尋ねしますが,まず,この「放課後児童クラブガイドライン」が策定された目的とその位置づけ,それから,放課後児童クラブの規模や施設・設備,職員体制に関する内容がどのようなっているのかお教えください。

④ 次に,このガイドラインに照らした場合,本市の留守家庭子ども会の施設や設備は,現在のところ,どのような状況なのか,お尋ねいたします。

⑤ さらに,同様に,ガイドラインに照らした場合,本市の留守家庭子ども会の規模や,指導員などの職員体制の現状はどうなのか,お尋ねいたします。

〔3問目〕
3.議案第91号 留守家庭子ども会事業の実施に関する条例の改正案についてお尋ねします。
 次に,留守家庭子ども会条例の改正案についてでありますが,
 2問目の答弁によりますと,厚労省が策定したガイドラインに照らした場合,本市の留守家庭子ども会の現状は,70人を超える大規模な子ども会や,児童の居室面積が不足している狭い子ども会がまだまだあるなど,まだ改善を行う必要がある子ども会が多数残されている状況にあることがわかりました。

 我が会派も,留守家庭子ども会の学年拡大については,要望しているところでありますが,留守家庭子ども会の現状として,このように課題があるのであれば,6学年まで学年拡大を行えば,さらに40%ほど児童数が増えるのですから,現時点での6学年までの学年拡大は,現実的でないのではないかとも考えられます。

 しかし,自由民主党と,みらい福岡から提出された条例案には,施行年月日が明示されておりません。したがって,次年度予算が措置されておらず,条例案の施策が,いつ実施されるのかさえも分かりません。

 まずは,今できること,急ぐべき施策を着実に進めることが求められています。そのような意味で,市長提案の条例案を評価し,支持するものであります。

 「一人の子どもを育てるのに一つの村がいる」とアフリカの諺にあります。社会全体で子どもを育てると言う視点でさらに努力を重ねていただくことを要望しておきたいと思います。

<市長答弁>
 それでは、吉田市長にお伺いしますが、市長は都市の経営者として、今年は実行の年であるといわれておられます。厳しい財政状況の中、行財政改革を行いながらも都市の活力を維持発展することが求められるのであります。「改革」とはreformation「あるべき姿に戻すこと」です。社会全体の危機の結果である「財政の危機」を解決するためには、社会全体の危機を克服するために財政運営が行われる必要があります。そして財政運営は民主主義に基づいて行わねばなりません。「民主主義の目的は、市民が対等な条件の下で、将来の社会形成に参加し、自己の生活を豊かすることを可能にすることです。」都市の経営者としての市長は、この市民との対話を深めながら新しい時代の「あるべき姿を見定めて」財政運営を行うべきです。その意味で、本市の平成20年度予算案では子どもや教育の予算が厳しい財政事情の中で増加しているのは、新時代の経済システムや社会システムに適した人に対する投資として時宜にかなったものといえます。
 一方市長は、アジアの大交流時代に福岡が拠点となることを目指しておられますが、そのためには、歴史・食べ物・自然やおもてなしの心などの観光資源を大切にすることも重要ですが、都市の発展を促す新しい経済システムにのっとった産業の活力の創出が必要です。それは、一つには便利な電子サービスが空気のように市民に与えられるユビキタス都市です。市長は、今年4月世界最先端のユビキタス都市である江南区を視察されるそうですが、その夢の電子自治体を実現したのはトップのリーダーシップと職員の心とアイディアだそうです。視察をされ本市の電子自治体化にリーダーシップをとられることを大いに期待するものです。
 また、地球温暖化防止は、全世界的な緊要の課題です。そして、これを経済システムの中で解決しようとするのが排出権取引です。キャップアンドトレードによって、排出権の枠をかぶせそれを取引する市場を生み出します。すでにEUでは、6兆円市場を形成し、今後30兆円市場になるそうです。日米の政治状況の変化によってはその規模は急拡大する可能性もあります。この排出権取引は、政府開発援助(ODA)を利用してインドや中国などの途上国に資金や技術面で協力して温暖化ガスの削減した分を自国で減らした分と認められるクリーン開発メカニズム(CDM)を活用もできます。アジアに近接した福岡市の地理的特性を生かし排出権取引のトレードセンターになることも可能です。そして、この排出権取引は低炭素社会にむけた環境技術や新エネルギー技術の開発へ資金が流れることが可能になります。
先日、私は水素エネルギー技術開発の世界的権威である九州大学の副学長の村上先生にお会いしてお話を聞くことができました。「知恵が人を呼び人が金をよぶ。」そのためには、まず行政が支援することが必要です。市長も顧問になっておられる福岡水素エネルギー戦略会議は福岡県が主体的に関わり二億八千万円の予算をかけトヨタのトップクラスの技術者の方と真剣な議論をしながら未来の車として水素燃料電池車の可能性を探り、水素燃料電池を使った戸建て住宅(前原市)やバス(北九州市と九州大学)を走らせる実験を始められるそうです。今年2月6日に第2回水素エネルギー世界フォーラムが開催され水素エネルギーの世界的頭脳の人が300人も福岡に訪れました。経済産業省も戦略産業として金や人をだしています。
 今年、1月に福岡市汚泥有効利用研究会で第五委員会の方々と東京都の下水処理場の視察に行きました。東京都の地球温暖化に対するトップの姿勢は、下水処理場(行政CO2排出量の4割を占める)の職員の人にまで浸透し、ソニーとの熱交換の事業を熱心に説明していただきました。また、横浜市の脱地球温暖化都市のランドマークとなっている巨大な風車があります。この風車は補助金をうまく使いながら企業と市民のファンドで運営し、木立4500本分の二酸化炭素の排出を抑えていると知り中田宏市長のやる気を感じました。
福岡という都市が地球温暖化の先端都市として、具体的に目に見える形でアイランドシティを整備する。例えば「アイランドシティの青果市場の屋根が太陽光発電のパネルで覆われる。水素エネルギーの車が走る。水素燃料電池マンション等」超低炭素社会のランドマークとしてアイランドシティを整備することは市民に夢と誇りを与えることになると思います。そこで、アジアの先進的な脱地球温暖化都市やユビキタス都市を目指し、都市の新産業の活力を創出する新時代のアジアに向けた都市戦略を推進してはいかがかと思いますが。市長のご所見を伺いして私の質問を終わります。

2007年12月19日

12月議会終了



1198492526_0.jpg
12月11日から19日まで開催かれました。条例13件、一般議案8件、予算案10件、人事案件2件が可決されました。

条例案では、都市整備局と建築局、土木局と下水道局の統合の局再編の議案が注目されました。都市計画から建築指導までのまちづくり及び道路等の都市基盤の計画から管理までに係る業務をそれぞれ一元的に行うため局体制を整備するものです。

第5委員会では、きらめき道りの指定管理者の議案に対し、指定管理者制度趣旨(競争原理による効率的な公共サービスの維持)の観点から質問しました。

2007年10月09日

18年度決算委員会(19年10月)




1191936323_0.jpg
18年度決算委員会が開催されました。
初日9日は、総会
◆審査日程10月9日(火)~25日(木)
◆審査方針
 ①計画性のある予算編成であったか。
  ・予算の補正状況
  ・当初予算に計上しうるものを追加予算としてけいじょうしていないか。
 ②予算の執行は適正かつ効率的になされたか。また、効果はどうであったか。
  ・重要施策の執行実績はどうか、効果はあたか。
  ・歳入面の確保は十分なされたか
   ○依存財源は確保できたか。
   ○自主財源は適正にほそくされたか。
   ○収入未済となったものの原因はなにか。
  ・議会の議決の精神(要望事項)は執行面にいかに反映されたか。
 ③財政(経営)の健全性は保たれたか。
  ・収支の均衡について
  ・財政の自律性と推移について
  ・投資的経費と消費的経費の推移について
  ・市債の発行は妥当であったか。
  ・企業債は償還計画のとおりになされたか。
  ・資金の運用は効率的になされたか。
◆平成18年度決算の大綱説明(財政局長)
  一般会計、特別会計(水道事業、工業用水道事業高速鉄道事業会計を除く)
 1 決算計数の概況 43億円余黒字
  ①一般会計 86億円余(形式収支122億円余繰越財源36億円余)黒字
   <歳入超過>
   ○市民税5億5千万円余○地方交付税6億3千万円余○公営住宅建設費補助金5億3千万円余
   <歳入減>
   △預託金元利収入146億円余△市債17億円余(市営住宅建設債7億2千万円余、学校建設債3億円余)
   <歳出不要額> 243億円余
○こども育成費16億円余(幼稚園施設整備・経営安定貸付金3億円余)○保健福祉費25億円余(病院事業負担金・補助金7億円余)○環境費11億円余(ごみ処理費委託料2億円余)○農林水産業費19億円余(水産業金融資金8億円余)○商工費125億円余○都市計画費10億円余(下水道事業負担金・出資金等6億円余)○教育費10億円余(教育振興費2億円余)
  ②特別会計 △42億円余(形式収支△36億円余繰越財源5億円余)
   <歳入超過>
    ○介護保険特別会計11億円余○母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計約3億円弱○市営競艇事業特別会計16億円余
   <歳入減>
    △国民健康保険事業特別会計62億円余△老人保健医療特別会計11億円余
   <繰出金>
    18年度6億円 17年度6億円 16年度8億円
2 予算の補正
  ①補正回数
    一般会計3回 17年度7回(専決2回) 16年度5回(専決2回)
    特別会計30回(専決2回) 17年度37回(専決5回) 16年度31回(専決4回)
  ②補正額
    一般会計162億円余 17年度263億円余 16年度271億円余
    特別会計188億円余 17年度146億円余 16年度121億円余
  ③補正率
    一般会計2,4% 17年度3,8% 16年度3,7%
    特別会計2,0% 17年度1,6% 16年度14,1%
  ④補正の主な内容
一般会計
     投資的経費 60億円余
       補助事業 77億円余(道路新設改良費56億円余△交通安全施設等整備11億円余)
    


    

    
 

2007年09月25日

第五委員会審議

晴れ 朝晩は涼しい秋


1191154904_0.jpg
今日は、第五委員会の審議が朝10時から行われました。議案としては、下水道局の補正予算案だけでした。、一般会計補正予算案179号と下水道事業特別会計204号について山下委員が質疑を行いました。
<一般会計補正予算案179号>
1億6千万円の補正予算の原因と内容について質問しました。福岡市が1月決定し、国が3月に決定したため国の補正に合わせて修正して補正予算を上げたものである。九大予定地周辺河川改修を優先的に整備することになるが、回収が前後しても差し支えないとの答弁でした。
<下水道事業特別会計204号>
浸水対策の管橋整備の優先順位について質問しました。20年度予定のところで調査が終わっているところを前田をしで整備するものです。国の補助が半分で残りは市の起債になります。

2007年09月19日

一般質問(’7.9)

晴れ


1190148361_0.jpg
アイランドシティの検証・検討結果の一般質問が中心でした。
<アイランドシティ整備事業>
まちづくりエリアについて「センター地区」を設定し、広域から人の集まる商業・業務機能や交通拠点機能等の誘導を図るとされたのが目新しいところですが、その誘導手法として①立地交付金②1万平米以上の商業施設の立地③定期借地④不動産証券化があげられている。

2007年09月16日

'07.9月議会議案質疑

晴れ 暑い秋


1189932786_0.jpg
議案第180号19年度福岡市中央卸売市場特別会計補正予算案を中心に議案質疑が行われました。
 
<宮本議員(共産党)>
 人工島救済策としての卸売市場の人工島への統合・移転策として本議案に反対の立場からの質疑でした。
<山下議員(民主・市民クラブ)>
 以下のように、統合の必要性、移転さきとしてアイランドに決めた理由、アイランドにで事業を推進するとした場合、交通アクセス・渋滞対策など関係者の意見を十分聞いて推進する市長の決意を聞きました。
(答弁感想)
おかしな答弁ではありませんが、市民や関係者にとって重要な意思決定ですからアイランドしかない理由を現地立替や他の候補地と比較の具体的数値を挙げた論理的答弁が望ましいと思いました。
<外井議員(福岡ネットワーク)>
 3番目で気の毒でしたが私の質問とダブルところが多く同じ回答がなされました。青果市場協会の「福岡物流センター」(6年前青果市場建築)施設については、償却前の取り壊しとなるので国の補助1億5千万、市補助8千万円の返還が必要となる。 

〔第一問〕
お早うございます。民主・市民クラブの山下です。民主・市民クラブを代表して、議案第180号19年度福岡市中央卸売市場特別会計補正予算案について議案質疑をさせていただきます。
青果部市場は、市民の食生活に欠かすことのできない新鮮な野菜や果物を安心して安全に市民の食卓に届けるためになくてはならない流通システムです。そこで、青果部市場の再編・統合は、将来の市民生活にとって大変重要なことであります。また、移転先については、アイランドシティということがマスコミに取り上げられたこともあり市民にとっても大きな関心事でもあります。
しかしながらこども病院などの病院の移転統合問題と時期・場所がダブっているためマスコミの報道からも「青果部市場の再編・統合の問題は、誰が、何時、どう決められたのか」市民にとって分かりにくくなっています。
市民生活にかかる重要な問題の基本方針の決定・変更は、市民の代表である福岡市議会の中でキチンと議論し決定されるべきものであります。そこで、本議案の前提となります青果部市場の統合移転の基本方針をきちんとこの議会を通じて市民に説明し、市民に納得いただく必要があるとの観点から、議案質疑をさせていただきます。

まず、〔1点目〕質問ですが
①市民にわかりやすく簡潔に青果部市場の統合・移転について平成16年2月の基本方針決定の前後から平成18年度末までのその経緯をご説明ください。

(2点目)
②今回の補正予算案の提出は青果部三市場の統合とアイランドシティへの移転を前提としたものでしょうか。そうであるとすれば、どのような過程でその方針を決定されたのか。基本方針決定の過程を教えて下さい。

〔3点目〕
③この時期に補正予算案で委託される内容と意義について教えて下さい。そして、その結果を踏まえて今後どのように進めるのか合わせてお伺いいたします。

以上で一問目を終わり二問目からは、自席で行います。

(第二問)
今回の議案が青果部市場の統合とアイランドシティへの移転の方針を決定したものに伴う補正予算案であるとのお答えをいただきました。
そこで、その基本方針の決定の内容についてお尋ねしたいのですが、まず3つの市場の統合についてですが、
①3つの市場取扱量の計画値と実績の変化を教えてください。そして,青果部市場の統合が平成16年2月では2つ市場であったのが、今回は3つ市場統合になっていますが,3年半の間に基本方針の変更が行われた理由・環境の変化を教えて下さい。
②その三市場統合による市の財政上のメリットがあれば数値を示して教えて下さい。
③三市場統合により必要面積を10ha以上としていますが、必要面積を10ha以上とした数値根拠を教えて下さい。

次に、移転先ですが
④アイランドシティに移転する理由を教えてください。そして,どのように検討されてその結論が出されたのか伺いします。

また、食の安心・安全については、最近とみに市民の方々の関心が高く、特に輸入食材については神経質になっておられます。そこでお尋ねですが
⑤青果部3市場における出荷状況で,国内からの出荷と輸入の割合はどのようになっているのでしょうか。また,中国からの出荷状況はどうでしょうか。
⑥食の安心安全のために各市場でどのような体制で対応しているか教えて下さい。また虚偽表示に対すえる対応もあわせてお答え下さい。その現状の問題点・課題について教えて下さい。

今回の基本方針を策定した青果部市場検討会議のメンバーは、行政内部の方々だけですが、その報告書からは、市民の視点を踏まえて、詳細、誠実に検討されています。しかし
⑦アイランドシティ移転に関しては、市民の方々、実際に青果業を営んでいる方々からさまざまな意見があることをご承知と思いますが、その点をどのように考慮して今回の決定に至りましたか。市長のご所見をお伺いします。

そして、基本方針どおり
⑧アイランドシティへ統合移転するとすればどのようなスケジュールで行いますか。 また,建設費については最も効率よく建設すると総額どのくらいでそのうち本市の財政上の負担はどの程度かお示し下さい。

また、市場再整備の実施上の課題として
⑨アイランドシティへの青果市場が統合移転されることについて青果業を営んでいる方々からは、交通渋滞や往復時間等の心配があったと思われますがどのように認識しておられますか。また解決の方策はありますか。

⑩38年前、沿岸部にあった青果市場が那珂地域に移転した時に塩害を避けることを理由とされましたが、また沿岸部に行くことによってその不安は解決されるのでしょうか。他都市の例を含めて教えて下さい。また地震に対する心配は解決されるのでしょうか。

以上で二問目の質問を終わります。

(第三問)
 
私は、会派の同僚議員と共に那珂地域の本市の中心的な青果市場の視察をさせていただきました。開設以来38年の歳月の中に、施設の老朽化や陳腐化も甚だしく新たな施設の更新の必要性を強く感じました。そして、今、青果部3市場の再編・統合、